「四季草花草虫図屏風」(蝶・蜻蛉)鈴木其一「春秋草木図屏風」

俵屋宗達「双犬図」※作品画像はすべて部分、細見美術館蔵

街かど古典カフェTown corner Koten Cafe

講師を囲み、趣のある空間で、
古典をより深く、より掘り下げて学ぶ
贅沢な講座です。
パリの街かどで見かけるカフェのように
親しく議論を進めましょう。

「街かど古典カフェ」2018年秋

 

「街かど古典カフェ」Ⅱ・秋季講i
明治150年記念「近世・近代の天皇と京都」

平成30年度「街かど古典カフェ」の第2弾、秋季講座は、 所功(ところいさお) 先生(京都産業大学名誉教授)に、政治の中心が江戸にあった徳川時代に「ミカドのミヤコ」京都が果たしてきた役割と、明治天皇が東京へ移られてからも大正・昭和の御大礼が京都で行われた歴史的な経緯と将来の在り方をお話しいただきました。最終回は、細見美術館を訪ね、吉野健一先生(京都府立丹後郷土資料館 学芸員)に、御大礼を彩る貴重な調度や資料を見ながら解説していただきました。

1 日時・場所

◇平成30年8月27日(月)、9月3日(月)14時~15時30分
山田松香木店 伝承工房2階(京都市上京区堪解由小路町164)
◇平成30年9月11日(火)9時~10時30分
細見美術館(京都市左京区岡崎最勝寺町6-3)現地講座
その後、京都市立美術館別館「京都の御大礼-即位礼・大嘗祭と宮廷文化のみやび-」展鑑賞。

「東山天皇御即・霊元上皇御譲位還幸図屏風」(部分)
個人蔵(皇學館大学神道博物館寄託)

2 定員

30名(申込多数の場合は抽選)

3 受講料

5,000円(3回通し/お茶菓子(第1・2回)、鑑賞券(第3回)付)

4 講座内容

第1回,近世の天皇と京都(8月27日)

江戸時代の天皇・朝廷と「大政委任」を受けた将軍・幕府との関係を具体例に即して解き明かします。

第2回,近代の天皇と京都(9月3日)

明治天皇の叡慮により京都で実施された大正天皇と昭和天皇の御大礼がもつ意義を考えます。

第3回,御大礼展の見どころ(9月11日)

※細見美術館「京都の御大礼-即位礼・大嘗祭と宮廷文化のみやび-」展 現地講座
近世の鮮明な屏風絵および近代の貴重な御大礼の関係資料について解説します。

5 講師プロフィール

所功(京都産業大学名誉教授)
宮廷の歴史と文化、皇室の法制と現状に精しい研究者。長らく京都産業大学に勤め、
現在も京都宮廷文化研究所の代表を務め、今秋の「京都の御大礼」展覧会に尽力している。


吉野健一(京都府立丹後郷土資料館 学芸員)
昭和59年、東京都生まれ。京都大学大学院文学研究科を経て、現在京都府立丹後郷土資料館主任。
専門は日本近世史。特に宮廷制度や文化、元号について研究を行っている。