「四季草花草虫図屏風」(蝶・蜻蛉)鈴木其一「春秋草木図屏風」

俵屋宗達「双犬図」※作品画像はすべて部分、細見美術館蔵

街かど古典カフェTown corner Koten Cafe

講師を囲み、趣のある空間で、
古典をより深く、より掘り下げて学ぶ
贅沢な講座です。
パリの街かどで見かけるカフェのように
親しく議論を進めましょう。

「街かど古典カフェ」2020年 Ⅱ

 

『源氏物語 宇治十帖』連続講座
<2回連続シリーズ>

多くの日本の文豪が現代語訳に挑む『源氏物語』。作家、角田光代さんは長い年月をかけ2020年2月に『源氏物語』全三巻を完結し、「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」に収録されました。第1回は、『源氏物語』大好き、そして聞き上手な家塚智子さんから角田光代さんに長編小説に向き合ってこられたお話しをたっぷりと聞き出していただきました。
第2回は、『紫式部ひとり語り』の著者・山本淳子さんに、『源氏物語』に描かれた人々の出家や救済について、平等院が象徴する浄土信仰への紫式部の思いと共に、独自の観点でお話しいただきました。ドラマティックな宇治の地において、お二人の目を通した『源氏物語 宇治十帖』の魅力に迫る講座です。

1 日時 令和2年11月25日(水)、12月2日(水)
13時30分~16時(受付:13時)

2 会場 平等院 浄土院(京都府宇治市宇治蓮華116)

3 定員 100名(申込多数の場合は抽選)

4 受講料 8,000円 ※1講座のみの受付はしておりません。

宇治市源氏物語ミュージアム(観覧料600円)及び平等院(拝観料600円)を含みます。

5 講座内容
[第1回 11月25日(水)]

講演 「源氏物語-すれ違う男と女の心情」
講師:角田光代(小説家) × 聞き手:家塚智子(宇治市源氏物語ミュージアム学芸員)
・宇治市源氏物語ミュージアム自由見学
・宇治茶を愉しむ!

[第2回 12月2日(水)]

講演「『源氏物語』の出家・浄土・心の救い―紫式部の思い―」
講師:山本淳子(京都先端科学大学 人文学部教授)
・平等院見学(2班もしくは3班に分かれて見学)平等院ミュージアム鳳翔館学芸員さんに見どころをご案内いただきます。
・宇治茶を愉しむ!

6 講師プロフィール(講座担当順)

角田 光代(かくたみつよ) (小説家)

1967年神奈川県生まれ。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞を受賞。「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」で現代語訳を手掛けた『源氏物語』(上・中・下)が2020年2月完結した。

家塚 智子(いえつかともこ) (宇治市源氏物語ミュージアム学芸員)

奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は日本中世史・日本文化史。単著に『初めての源氏物語 宇治へようこそ』(一般財団法人宇治市文化財愛護協会)等がある。

山本 淳子(やまもとじゅんこ) (京都先端科学大学 人文学部教授)

京都大学文学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科修了。博士(人間・環境学)。主な著書の『源氏物語の時代―一条天皇と后たちのものがたり』(朝日新聞出版)でサントリー学芸賞受賞。『平安人の心で「源氏物語」を読む』(朝日新聞出版)で古代歴史文化賞受賞。『誰も教えてくれなかった「源氏物語」本当の面白さ』(林真理子氏と共著、小学館新書)、『紫式部集論』(和泉書院)、『紫式部日記と王朝貴族社会』(和泉書院)、『枕草子のたくらみ-「春はあけぼの」に秘められた思い』(朝日新聞出版)。『紫式部ひとり語り』(角川ソフィア文庫)など著者多数

 

「街かど古典カフェ」ちらし(PDF形式)