「四季草花草虫図屏風」(蝶・蜻蛉)鈴木其一「春秋草木図屏風」

俵屋宗達「双犬図」※作品画像はすべて部分、細見美術館蔵

文化基金賞
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第4回古典の日文化基金賞授賞式

 

第4回「古典の日文化基金賞」授賞式


 「古典の日文化基金賞」は、日本の古典文化の研究・普及・啓発活動に大きく貢献した方々を顕彰することを通じ、古典の日の推進に寄与することを目的に創設されました。国内外からの自薦及び他薦による応募者の中から、専門家により候補者が絞り込まれ、選考委員会でのより広い見地からの審査を経て、顕彰委員会において受賞者を決定しました。今年度も[ 文学・思想 ][ 伝統芸能・音楽 ][ 美術・生活文化 ]の3つの分野と、次世代の日本文化を担う若者達の古典文化活動を励まし顕彰する[古典の日文化基金未来賞]を贈ります。
 今年度は、特に藤原定家直筆の古今和歌集注釈書「顕注密勘」の発見を祝し、冷泉家時雨亭文庫に対して[古典の日文化基金賞顕彰委員会会長特別表彰]が贈られます。

~  受  賞  者  ~

【 文学・思想 】

◆NHK「100分de名著」制作スタッフ

「100分de名著」は明日からすぐ役に立つという視点ではやっていなくて、
後からじわじわ効いてくるといいと思っています
番組プロデューサー

 一度は読みたいと思いながらも、手に取ることをためらってしまったり途中で挫折してしまった古今東西の名著を、もう一回学びなおしたい「中高年世代」、「活字離れの若者世代」等に、プレゼン上手なゲストによるわかりやすい解説に加え、アニメーション、イメージ映像、朗読など、テレビ演出技法のあの手この手を駆使して、奥深い古典、名著の世界を紹介してきた。
 2011年の放送開始以来、紹介された作品数は140を超え、その間、番組制作を支えた制作スタッフ、出演者の努力に敬意を表し、今後の更なる活躍に期待したい。
受賞を受けて
 2008年、金融危機により資本主義の限界が明らかになり、「資本論」が注目を集めました。ソ連崩壊後、輝きを失ったかに見えた名著が再評価されたのを見て、私たちは古典が持つ力を改めて認識しました。そこでどんなに難解な本でも、25分間×4回でコンパクトに、誰でもわかるように解説する、そんなコンセプトで始まったのが「100分de名著」です。人間の心のありようは今も昔も変わりません。先人たちが苦労の末につかんだ真実を、短い時間でどう伝えるか、研究者や司会など様々な出演者の智恵をお借りしながら努力してまいりましたが、今回の受賞は大きな励みになりました。心より御礼を申し上げます。

 

【 伝統芸能・音楽 】

◆御陣乗太鼓保存会

太鼓と人、面とバチが在れば続けていける。
御神乗太鼓は次世代に必ず残す

 この1月1日、能登半島を襲った大地震は、輪島市東部の海岸に位置する人口175人の名舟町(なふねまち)にも甚大な被害を及ぼした。御陣乗太鼓は、この小さな町と400年の歴史を歩んできた県の重要無形文化財であり、石川県を代表する伝統芸能の一つである。太鼓はこの町で育った男性に継承され、子供は小学生になると太鼓を習う。御陣乗太鼓は文字通り町と共にあり、町の人々の魂を支えてきた文化遺産である。
 大地震後も、いち早く避難中の担い手らが復興への活動を再開し、「太鼓と人、面とバチが在れば続けていける。次世代に必ず残す。」と励んでいる。今後も、能登復興の元気な旗印としての活動を期待したい。
受賞を受けて
 この度「古典の日文化基金賞」を受賞するにあたり、数々の素晴らしい文化芸能の中から御陣乗太鼓が選ばれたことは大変ありがたく、また光栄に存じます。
 今年の元日に私達の故郷輪島市名舟町は能登半島地震により甚大な被害を受けました。幸いにも保存会のメンバーは全員無事でしたが、名舟町の数少ない小学生、中学生のほとんどが金沢へ転校し、今後の伝統継承が絶望的な状況になった現在ですが、この賞を受賞した喜びと共に、私達の明るい希望となり、今後もより一層精進し伝統文化の発展と古典芸能の魅力を発信していきたいと思います。

 

【 美術・生活 】

◆漆芸職人集団彦十蒔絵

「能登半島の美しくも厳しい自然に育まれ、職人たちが忍耐強く育てた漆の文化。
それは私たち日本人にとって何物にも代えがたい宝物なのです。」
「能登半島地震復興祈念 漆能」趣意書

 2004年、「漆芸職人集団彦十蒔絵」を立ち上げた若宮隆志氏は、腕のいい漆芸職人であるとともに、優れたプロデューサーでもある。輪島塗は木地師、研ぎ師や蒔絵師といった多数の職人たちの分業で成り立ち、彦十蒔絵は現在20人で構成され、日本の民族的美意識、古典文学などから着想を得て、独自の意匠、メッセージ性を盛り込んだ斬新な作品を開拓してきた。竹や陶磁器等、異素材とのコラボなどにも取り組み、「ウルシの木植樹再生事業」などにも積極的に取り組んできた。
 能登半島地震に際しても、「能登半島地震復興記念 漆能」の推進等壊滅的な打撃を受けた輪島塗の復興のための活動を精力的に展開している。
受賞を受けて
 この度は「古典の日文化基金賞」を賜りまして心より厚く感謝を申し上げます。
 漆は縄文時代より日本人の生活と密接に関わり今日まで活かされてきました、三引遺跡出土の漆塗の櫛や、神社や仏閣で使用された漆器は漆塗であることに意味があったはずです、そこに私たちが未来に伝え残さなければならない大切な情報が詰まっていると考えております。
 彦十蒔絵ではこれからも漆器や蒔絵意匠の古典的な意味合いを研究しながら、現代の作品に活かして参りたいと思っております。

 

【 未来賞 】

◆湯前町立湯前中学校 [伝統芸能継承活動]

伝統を未来(To the Future)へ継承したい。
私たちは地域に学び、地域と共に生きる

 地域の伝統芸能継承活動として「球磨神楽」「東方組太鼓踊り」「浅鹿野棒踊り」を学習時間、夜間練習、夏休みを利用して各保存会から指導を受けて練習し、文化祭や地元の里宮神社の秋季大祭で披露している。中学生たちはこれらの活動を通じて学びを共有し、少子高齢化社会の中で、主体的に地域の伝統や文化を継承する大切さを学んでいる。
受賞を受けて
 この度、古典の日文化基金未来賞の受賞校に選出いただき、心より御礼申し上げます。また、この受賞は、本校OBや地域の方々の御尽力の賜物であり、関係の皆様に代わり、重ねて御礼申し上げます。
 本校の伝統芸能継承活動は、湯前町指定無形民俗文化財である伝統芸能を、地域の中で学校が核となって継承している全国的にも希少な取組であり、生徒の郷土愛や伝統を尊重する態度の育成に、重要な役割を果たしていることを高く評価いただいたことを大変誇りに思います。
 今後も、この栄誉ある賞に恥じぬよう、町当局をはじめ、保護者や地域の方々の御協力のもと、本校生徒及び職員で持続可能な伝統芸能として継承してまいりたいと考えています。

 

◆The American School in Japan 狂言クラブ

日本古典文化紹介の偉大な先達である「碧い眼の太郎冠者」
ドナルド・キーン先生に続こう

 59の国籍を持つ1700名の幼稚園から高校生までの子どもたちの通うインターナショナルスクール。1978年に発足した「狂言クラブ」は大蔵流狂言山本東次郎家から直接日本語で指導を受け、主に中・高校生が演者、台本の英訳、字幕などを分担して担当。演者たちは日本語のセリフを覚え、演技指導をうける。今年、第46回の公演を終え、「古きを訪ねて新しきを知る」の言葉通り、狂言を通して日本の文化を深く理解し、国際社会で活躍する次世代の人間形成を目指している。
受賞を受けて
 この度「古典の日文化基金未来賞」を受賞させていただき誠に光栄に存じます。未来賞の重みを実感しながら、狂言の活動を通して日本文化を理解するグローバルシチズンを世界へと送り出してきた諸先輩方への感謝の念と、次世代へバトンを繋いでいく責任を果たす決意を新たにしております。山本家への感謝の気持ちはもちろんの事、これまでの顧問の先生方、装束や鏡板を寄贈してくださった歴代のPTAの方々にも感謝しております。これからますます精進し、伝統文化である狂言の素晴らしさを校内だけではく国内外にも発信して、啓蒙活動に力を注いでまいりたいと思います。

 

◆味方梓(観世流能楽師)

若い世代に能を広めていける能楽師になりたい

 観世流能楽師味方玄の三女。2021年「小鍛冶」で初めて面をかけて演能する「初面」をつとめた。父の味方玄が毎年重ねてきた主催公演「テアトル・ノウ」(過去47回開催)で、初面以来、毎回父娘で一演目ずつ能を演じている。「能を観たことがない若い世代に、能を広めていける能楽師になっていきたい。」立命館大学文学部で古典を学び、京都能楽養成会で同世代の能楽師と共に研鑽を積んでいる若手のホープである。
受賞を受けて
 このたびは、「古典の日文化基金未来賞」という名誉ある賞をいただき、身に余る光栄、大変ありがたく思っております。まだ修行中の身であるため、まさか賞をいただけるとは想像もしておらず本当に驚くばかりです。賞の名に恥じぬようこれからも初心を忘れずに、先生方・先輩方にご指導いただきながら、より一層稽古に励んでいく所存です。また今後は、若い世代をはじめ、より多くの方々に能の魅力を伝えられますよう、様々な取り組みをしていきたいと考えております。同世代の仲間たちと切磋琢磨しながら、能楽界の明るい未来のため日々精進していきたいと思います。

 

【 古典の日文化基金賞顕彰委員会 会長特別表彰 】

◆公益財団法人冷泉家時雨亭文庫

歌の道の家の精髄800年 今に生きる古今伝授
藤原定家自筆古今和歌集注釈書「顕注密勘」発見。

 今年4月18日、冷泉家時雨亭文庫は藤原定家の自筆古今和歌集注釈書「顕注密勘」が発見されたと発表した。同文庫が800年以上守り続けてきた平安時代以来の数万点におよぶ史料は、まさに、京都の宝であり、日本の宝である。古典の日文化基金顕彰委員会はこの世紀の発見を機に、永年にわたって和歌文化の保存、実践、研究に尽くしてきた冷泉家時雨亭文庫に深い敬意を表し、会長特別表彰を贈って、今後共の益々の活動と発展を祈念したい。

 

~ 観 覧 募 集 ~

1:日 時
  令和6年9月3日(火)13時~15時45分(開場12時)

2:会 場
  京都コンサートホールアンサンブルホールムラタ(京都市左京区下鴨半木町1-26)

3:定 員
  500名(事前申込制・座席指定・応募多数の場合は抽選)

4:入場料
  無料

5:内 容
 ◆テーマ曲「古典の日燦讃」と「古典の日宣言」
  演奏:大谷祥子と六条山楽坊
  宣言:西川怜那(東海大学付属静岡翔洋高等学校2年生
          第15回古典の日朗読コンテスト【中学・高校生部門】大賞)
 ◆おことば
  彬子女王殿下(古典の日文化基金賞顕彰委員会名誉総裁)
 ◆授賞式
 ◆落語
  桂吉坊(落語家/第3回[伝統芸能・音楽]分野受賞)
 ◆英詩「THE CITY THAT SILK BUILT」
  クリス・モズデル(詩人・作詞家/第3回[文学・思想]分野受賞)
 ◆朗読「文車日記」より
  檀ふみ(俳優/古典の日文化基金賞選考員会委員)

  ※プログラムは予告なしに変更する場合がございます

桂吉坊 クリス・モズデル 檀ふみ


6:募集要項

 【募集期間】 令和6年6月26日(水)~令和6年7月30日(火)必着
 【応募方法】 申し込みフォームまたは郵便往復はがきで申し込み
        ※1通につき2名まで応募可

■抽選結果の通知については、8月中旬を予定しております。
 往復はがきからの応募:当選の方は、「入場券」(返信はがき)にて通知します。当日必ずご持参ください。
            落選の方は返信はがきにて通知します。
 Webからの応募:当選の方は、後日「入場券」を送付します。
          落選の方は、メールにて通知しますので、申し込み時に、受付完了メールが届かない場合はご連絡ください。
 ※1名様でご応募の場合、2名様での入場はできません。
 ※2名様でのお申し込みの場合、受付は2名揃われてからになります。
■当日は、入場券と本人確認ができる公的証明書(運転免許証、パスポート、健康保険証等、氏名、住所が
 記載された公的機関等が発行したもの、コピー可)が必要となります。ご同伴者の方も必要です。
 応募時の登録と違う氏名の方、公的証明書が無い方は、入場できません。
■応募登録された方のみの入場となります。当選後に変更はできません。
■申し込み時にご記入いただいた個人情報につきましては、古典の日文化基金賞顕彰委員会からの各種連絡の
 目的にのみ使用します。
◆次の場合は応募が無効となりますので、ご注意ください。◆
・Web、郵便往復はがき以外での応募  ・記入漏れ、記入不備
・1通につき、3名以上の応募       ・応募締切日を過ぎたもの 

第4回文化基金賞授賞式ちらし(PDF形式)

※迷惑メール防止のための受信設定をされている場合は、以下のメールアドレスからの受信が出来るよう設定してからお申し込みください。申し込み完了通知 postman@formzu.com 当落通知 kotennohi@hellokcb.or.jp
※携帯電話のアドレスは、ご使用にならないでください。こちらからのメールがエラーで届かない場合があります。

<往復はがき記入例>
記入例を参考に、必要事項を黒のボールペン等ではっきりとご記入ください。
(字が消せるタイプの筆記具はご使用にならないでください。)

※画像をクリックすると拡大表示できます。

●往復はがきの記入事項
 【往信用の表】
  〒600-8009 下京区四条通室町東入 京都経済センター3階
  (公財)京都文化交流コンベンションビューロー内
   古典の日文化基金賞 係
 【返信用の裏】
  抽選結果を印刷しますので、何も記入しないでください。
 【往信用の表】
  ご自身(応募者)の住所とお名前
 【返信用の裏】
  ①催し名 授賞式
  ②参加希望人数(2名まで)
  ③応募者の氏名(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号
  ④同伴者の氏名(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号
  *1名の場合、④は不要