文化基金賞
お知らせNotice
第3回古典の日文化基金賞授賞式
こちらの募集は終了いたしました。沢山のご応募ありがとうございました。
第3回「古典の日文化基金賞」授賞式
11月1日が「古典の日」に制定されたことを記念し、彬子女王殿下を名誉総裁に推戴して、古典文化の研究・普及・啓発活動に貢献した個人、法人、団体を顕彰する「古典の日文化基金賞」が創設され、今年、第3回の授賞式を迎えます。
『源氏物語』や『枕草子』だけが古典ではありません。北海道に「ユーカラ」があり、沖縄に「組踊」があるように、地域の風土と歴史に根差した伝統芸能、文学、工芸、祭事など多彩で豊かな古典文化が全国に存在します。「古典の日文化基金賞」は親しみやすい古典の在り方を目指して全国各地で活躍する皆さんを応援します。
この度、国内外からの多数の候補者の中から、[ 文学・思想 ][ 伝統芸能・音楽 ][ 美術・生活文化 ]3つの分野の他、次世代の日本文化を担う若者達の古典文化活動を励まし顕彰する特別賞「古典の日文化基金未来賞」を決定いたしました。
~ 受賞者の決定に際して ~
村田純一 古典の日文化基金賞顕彰委員会会長
~ 受 賞 者 ~
【文学・思想】
◆クリス・モズデル(詩人・作詞家)
この宮廷社会において欠くことのできないことは、和歌を詠むことであった。
社交の場、恋人との秘密の約束など、おそらくこの時代は、常に何百もの詩が都を飛び交って
いたに違いない。 クリス・モズデル著『密詩集「絹の都』より
日本の文化、とりわけ古典と平安京、伝統に培われた生活様式と風土を愛し、京都にも生活の拠点を持ち、民家を数寄屋風に「住みなし」ている。千年の時を超えて和泉式部ら平安の歌人の感性を自らのものとし、鴨川の飛び石を、池の鯉を、龍頭瓦や桃瓦、畳など暮らしに根ざした職人の手わざも詩作のテーマとして取り上げている。「古典の日宣言」に謳われた「古典とは風土と歴史に根ざしながら、時と所をこえた人間の叡智の結晶」の深い理解者であり、世界への伝道者である。
なんという光栄なことでしょう、私の人生のほぼすべてにおいて崇拝し、この身を捧げ続けてきたこの国の古典文学を冠する賞をいただくということは。イエロー・マジック・オーケストラをはじめとする音楽家たちへの詞作から始まり、惹かれ続けた末に重ねられた幾度もの文化的探求に至るまで、日本は、私にとって、インスピレーションの宝庫であり続けてきました。私は、脈々と受け継がれてきた見事な歴史に光を与えられ、日本が自ずから求める心 / 表現の独特なあり方に我が身を満たされ続けてきたのです。この国こそが、詩人たちの国であり、美の聖地であり、一千年前に はその洗練された社会様式として使者たちが詩歌に想いを託していた大八洲国-私がその一員とされることが定められていた国だったのだと確信しています。望むらくは、私自身もまた、愛すべきこの国の古典の根をなしてきたものを、その影の数々を未来に手渡すことのできる使者の一人となれますことを。ありがとうございました。ご理解に、心よりの御礼を申し上げたいと思います。
【伝統芸能・音楽】
◆桂吉坊(落語家)
中学生の時に落語家になりたいと思い、親の反対を押し切って高校在学中に入門、
それから20年 今や落語だけでなく古典芸能の若き伝道師
『桂吉坊がきく藝』の出版で、芸能の世界の重鎮に堂々インタビューし、若くして古典芸能の世界の魅力を発信する。「吉坊の会」を主催し、単なる独演会ではなく、あまり有名ではないが受け継いでゆきたい演目に挑戦するとともに、落語の中に出てくる伝統芸能を取り上げて、その芸能者を舞台に招き披露する他、舞楽、能、日本舞踊などの伝統芸能の公演にナビゲーターとして司会進行を務め、わかりやすい解説が好評で、落語以外の伝統芸能の理解を深める役割を果たしている。若手の伝統芸能関係者、例えば木ノ下裕一さんや井上安寿子さん等との交流も深く、上方落語会のホープとして今後も期待される存在である。
この度「古典の日文化基金賞」を賜る栄誉に与り、只管恐縮しております。
世の中に賞は数々ございます。自らエントリーし、賞レースを戦い勝ち取るという賞もありますが、常々の高座、また落語家として、多様な文化芸能の方々のお話を伺い、ご案内役としてお手伝いをさせていただきます舞台を、こうして評価していただき大変光栄に存じます。
そして、僕のような人間を、やりたいように、学びたいように学ばせてくれた、亡くなりました師匠の吉朝をはじめ大師匠の米朝、周りの皆様方が導いてくださっている事に改めて感謝いたしますとともに、今後もより一層の精進を重ねてまいります。
【美術・生活】
◆木桶職人復活プロジェクト
おけへの愛が止まらない
子や孫の世代に木桶仕込みの本物の味を残し伝えます。
その和食のベースとなる「醤油」「味噌」「酢」「味醂」「酒」などの発酵調味料は、江戸時代まで「木桶」で製造されていた。しかし、コスト高のため主にプラスティック製などのタンクに代わり、醸造用の木桶を製造する桶屋は、現在、全国で1軒のみとなった。乳酸菌や酵母菌など「微生物たちの力を最大限発揮させる揺りかご」となる木桶。吉野杉の木桶の寿命は100年から150年。このままでは木桶は絶滅し、日本の大事な伝統文化が途絶えてしまう。
2012年、子孫に木桶と伝統の味を伝承するため、企業や業界の枠を越えて集まり小豆島で立ち上がった「木桶職人復活プロジェクト」、いま全国的な広がりを見せている。
古典の日文化基金賞を受賞したことに深い感謝と喜びを感じています。我々の11年に渡るプロジェクトの努力と情熱が認められたこと、非常に光栄です。最初は数人からスタートした木桶職人復活プロジェクトですが、醤油をはじめとする発酵食品の蔵元、流通、小売、料理人、飲食店などの多くの食に携わる方々に支えられてきました。また、木桶製作にチャレンジした職人の方々も一緒に技術を習得しながらブラッシュアップし、木桶製作の技術については未来への目途もつきました。これからは子や孫の世代に残し伝えるための仕組みを構築します。最後に、古典の日文化基金に心から感謝を申し上げます。今後も古典文化の継承と発展に貢献するために、この受賞を励みに一層の努力を重ねていきたいと思います。ありがとうございました。
【 未 来 賞 】
◆こまつ歌舞伎未来塾
歌舞伎のまちの伝統と誇りを学ぶっ!!
歌舞伎のまち小松に息づく伝統芸能 歌舞伎・能楽・義太夫・邦楽舞踊
「こまつ歌舞伎未来塾」はふるさと小松の未来を担う子どもたちを応援します。
「こまつ歌舞伎未来塾」は、平成22年に創設され、「こまつ歌舞伎教室」「こまつ能楽教室」「義太夫語りの会」「こまつ邦楽舞踊教室」の4教室がある。各教室においては幅広い年代の生徒たちが研鑽を積み、市内外においてその成果を披露しており、日々稽古に励んでいる。
この度は、「古典の日文化基金未来賞」を受賞させていただき、心から御礼申し上げます。このような名誉ある賞をいただいたことは感謝の念に堪えません。
こまつ歌舞伎未来塾は、こまつ能楽教室・義太夫語りの会・こまつ邦楽舞踊教室・こまつ歌舞伎教室の4教室で活動を行っております。生徒の皆さんは、5月や11月の発表会などに出演しています。
本年は石川県では31年ぶりの開催となる、国民文化祭「いしかわ百万石文化祭2023」が開催され、「歌舞伎のまち小松」が更に盛り上がることと思います。
これからも小松の歌舞伎文化の伝統を受け継ぐ子どもたちや市民の皆様を応援し、「歌舞伎のまち小松」を支える人材の育成を行って参りたいと思います。
◆京都府立嵯峨野高等学校 京・平安文化論ラボ
『源氏物語』の魅力を発信!!
高校生が考える「古典に親しむには?」
学校での課題探究から、地域社会と連携した活動へ発展させ、取り組む。
このたび「古典の日文化基金未来賞」を頂戴し、感激しております。先輩から代々受け継ぎ発展させてきた探究活動について、努力を重ねて参りましたことを表彰していただき、心より感謝いたします。
私たちの企画の中でも「ちゅう源氏と巡る 源氏物語 京都スタンプラリー」は若者の古典離れをくいとめることを目的としており、毎年多くの方々にご参加いただいています。
『源氏物語』を読み進めていく中で私たちが感じたこと。それは、平安時代の人々と現代の人々は似ているということです。貴族の恋愛が物語の軸にありながら、登場人物が抱く苦悩や喜びの感情は、令和を生きる私たちにも通じるものがありました。この魅力を、今後も若い世代へ発信し続けていきたいと思います。本当にありがとうございました。
◆宮古市津軽石中学校 文化祭郷土芸能獅子舞グループ
流された獅子舞は私たちが引き継ぐ!!
2011年、宮古市津軽石法の脇地区を襲った東日本大震災。津波で壊滅的な打撃を受けた
古里の獅子舞をいち早く復活させたのは地域の中学生だった。
生徒たちは生活の復旧に追われる大人たちを励まし、震災翌年の2012年、避難生活を送る法の脇の人たちに教わった獅子舞を秋の文化祭で舞い踊った。津波で住めなくなった法の脇地区。生徒たちは「法の脇獅子舞保存会」の主要なメンバーとして、生まれ育った古里の獅子舞を残し、伝えていきたいと稽古に励んでいる。
このたびは、本校で行っている芸能活動「法の脇獅子舞」に、「古典の日文化基金未来賞」という栄誉ある賞を賜り、誠にありがとうございます。本校では長年、生徒が保存会の方々の指導のもとで練習し、文化祭で郷土芸能を発表してきましたが、東日本大震災により鹿頭や衣装が流され、練習場所も破壊され、震災後は活動がストップしてしまいました。そのような状況の中、本校の生徒が「楽しみしてくれている地域の方のために、後輩たちのために、なんとか復活させたい」という思いから、鹿頭や衣装を一から作り、心をひとつに練習を重ね守り抜いてきた芸能です。先輩たちの思いを大切に、これからも「法の脇獅子舞」を多くの方々に知ってもらい、未来に伝えていきたいと考えています。
~ 募 集 ~
1:日 時
令和5年9月3日(日)13時~15時30分(開場12時)
2:会 場
京都コンサートホールアンサンブルホールムラタ(京都市左京区下鴨半木町1-26)
3:定 員
510名程度(事前申込制・座席指定・応募多数の場合は抽選)
4:入場料
無料
5:内 容
◆テーマ曲「古典の日燦讃」と「古典の日宣言」
演奏:大谷祥子と六条院楽坊
宣言:光宗太乙愛(済美平成中等教育学校5年生)
◆授賞式
◆古典の日宣言15周年記念パネルトーク「古典 それは未来への遺産」
彬子女王殿下(古典の日文化基金賞顕彰委員会名誉総裁)
村田純一(古典の日文化基金賞顕彰委員会会長)
小林一彦(京都産業大学日本文化研究所所長、古典の日文化基金賞候補者情報調査会委員)
クリストフ・マルケ(日本美術史家、フランス国立極東学院京都支部代表、第2回古典の日文化基金賞[美術・生活文化]受賞)
コーディネーター 山本壯太(古典の日文化基金賞候補者情報調査会座長)
※プログラムは予告なしに変更する場合がございます
6:募集要項
【募集期間】 令和5年6月26日(月)~令和5年8月10日(木)必着
※申込み期日を延長いたしました。
【応募方法】 申し込みフォームまたは郵便往復はがきで申し込み
※1通につき2名まで応募可
■抽選結果の通知については、8月中旬を予定しております。
往復はがきからの応募:当選の方は、「入場券」(返信はがき)にて通知します。当日必ずご持参ください。
落選の方は返信はがきにて通知します。
Webからの応募:メールでご案内の上、後日「入場券」を送付します。申し込み時に、受付完了メールが
届かない場合はご連絡ください。当落通知のメールが届きません。
※1名様でご応募の場合、2名様での入場はできません。
※2名様でのお申し込みの場合、受付は2名揃われてからになります。
■当日は、入場券と本人確認ができる公的証明書(運転免許証、パスポート、健康保険証等、氏名、住所が
記載された公的機関等が発行したもの、コピー可)が必要となります。ご同伴者の方も必要です。
応募時の登録と違う氏名の方、公的証明書が無い方は、入場できません。
■応募登録された方のみの入場となります。当選後に変更はできません。
■申し込み時にご記入いただいた個人情報につきましては、古典の日文化基金賞顕彰委員会からの各種連絡の
目的にのみ使用します。
◆次の場合は応募が無効となりますので、ご注意ください。◆
・Web、郵便往復はがき以外での応募 ・記入漏れ、記入不備 ・重複応募(Webとはがきの重複も含む)
・1通につき、3名以上の応募 ・応募締切日を過ぎたもの ・応募イベントが不明なもの
※迷惑メール防止のための受信設定をされている場合は、以下のメールアドレスからの受信が出来るよう設定してからお申し込みください。申し込み完了通知 postman@formzu.com 当落通知 kotennohi@hellokcb.or.jp
※携帯電話のアドレスは、ご使用にならないでください。こちらからのメールがエラーで届かない場合があります。
(字が消せるタイプの筆記具はご使用にならないでください。)
※画像をクリックすると拡大表示できます。
●往復はがきの記入事項
【往信用の表】
〒600-8009 下京区四条通室町東入 京都経済センター3階
(公財)京都文化交流コンベンションビューロー内
古典の日文化基金賞 係
【返信用の裏】
抽選結果を印刷しますので、何も記入しないでください。
【往信用の表】
ご自身(応募者)の住所とお名前
【返信用の裏】
①催し名 授賞式
②参加希望人数(2名まで)
③応募者の氏名(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号
④同伴者の氏名(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号
*1名の場合、④は不要